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切削オーバーレイ工法とは?工事法やメリット・デメリットを紹介

「切削オーバーレイ工法って何?」
「切削オーバーレイはほかの工法と何が違うの?」

 

そう疑問に思っている方も、きっといるでしょう。
切削オーバーレイは、2つの工法の特徴を併せ持つ道路工事方法です。

 

この記事では切削オーバーレイの特徴や施工方法、ほかの工法との違いを解説します。
記事を読めば切削オーバーレイについて理解できるので、ぜひご覧ください。

切削オーバーレイ工法とは?工事法やメリット・デメリットを紹介

切削オーバーレイは道路舗装の延命修繕のひとつ

切削オーバーレイは道路舗装の延命修繕のひとつで、道路のクラックの保守や道路の劣化を抑制する働きがあります。
切削法とオーバーレイ法の複合工事であり、2種の工程を1日で一気通貫して行うのが特徴です。

すり減った古い舗装表面を削り、そのうえに新しい舗装を5~10cmの厚みで敷きます。

 

なお、オーバーレイは英語で「重ねる」「覆う」などの意味です。
この施工方法も名前の通り「削り取り」「新しい舗装を重ねる」意味を持ちます。

切削オーバーレイの施工方法

切削オーバーレイの施工方法は、以下の2つに分かれます。

 

1. 道路の表面を削り取る
2. 道路を慣らし舗装を完成させる

 

道路や歩道の舗装工事によく用いられる施工です。
道路や歩道以外ではなく、駐車場等の舗装工事もできます。

1.道路の表面を削り取る

道路表面を削り取る第1工程「切削工法」は以下の手順です。

 

1. クラックや凹凸になった舗装に切削機を使いミリメートル単位で削る
2. 削ったアスファルトをベルトコンベヤーでダンプに積み込む
3. 清掃車が小さなゴミを撤去する

 

切削オーバーレイで行う工事は規模が少なく、通常よりも細かいビット(スパイク)の切削機を使用します。
この切削機は作業音や振動が少なく、舗装の切削面も精度よく仕上げられる優れものです。

2.道路を慣らし舗装を完成させる

道路を平坦化する第2工程「オーバーレイ工法」は以下の手順です。

 

1. 削り取り部に乳剤を塗布する
2. 既存の舗装に新しい舗装を敷く
3. 転圧して道路を平坦化し整える

 

アスファルトフィニッシャと呼ばれるアスファルト舗装のための重機を利用します。
切削工法・オーバーレイ工法の2工程を同時にできるので、1日で路面を平坦化可能です。
素早く全工程が終わるので、歩行者や運転者への負担軽減もできるでしょう。

切削オーバーレイのよい点・悪い点

短時間で舗装工事が完了する切削オーバーレイは、よい点ばかりではなく悪い点もあります。

よい点 悪い点
・大がかりな切削を必要としない

・作業音が少ない

・工期が1日程度と非常に短い

・大型機械が必要

・小さな土地には施工しにくい

 

どのような土地の舗装を修繕したいのかを十分に考えて、舗装を行っている会社へ相談しましょう。

他工法と切削オーバーレイの違い

ここからは3つの舗装修繕工法と切削オーバーレイの違いを紹介します。

 

1. 打ち替え工法
2. パッチング工法
3. 路上表層再生工法

 

修繕工法の違いを知ると、舗装の修繕を依頼するときに役に立ちます。
また、どの工法を利用して舗装の修繕をしたらよいのか悩んだときには、舗装のプロへ相談しましょう。

1.打ち替え工法|道路を完全に新調

舗装面が激しく破損して、ほかの工法で舗装を修繕できない状態の舗装場所に用いる工法です。
舗装以外にも路盤や路床まで切削作業を行うため、工事の規模が大きいです。

切削オーバーレイのように道路の上面だけを削り取り、舗装を覆い重ねる方法とは全く手法が異なります。

 

新しい道路のような仕上がりになり、路面の高さ等の影響もないのがメリットです。

しかし、手間やかかるコストは多く、狭い土地への工事は不向きなデメリットもあります。
工事の規模が大きいため、騒音・交通規制などや工事現場周辺への影響が懸念されるところにも気をつけましょう。

2.パッチング工法|ヒビ・凹みを埋める応急処置

舗装面のクラックや凹みなどの、簡易修繕を行うときに用いる工法です。
修繕したい舗装面の破損箇所にアスファルト混合物や樹脂等を埋め込み、転圧させて補修します。
また、破損箇所を切り取ってアスファルトで覆う手法もあります。

 

作業は比較的簡単なので短時間で終わり、少ない人数で行えるのがメリットです。
しかし、あくまで応急処置のため道路の耐久性は向上しません。
そのため、狭い範囲を部分的にカバーするのに使われる傾向があります。

3.路上表層再生工法|元の舗装をリサイクルする工法

元からある舗装に新しい材料を混ぜ合わせ、舗装面を平面にして道路を作る工法です。
現存するアスファルトを利用するため、新規で使用する材料を節約できるでしょう。

交通や住民への影響も比較的少なく、アスファルトの廃棄量を減らし、CO2の発生も削減できる工法です。

 

環境に優しい工法と考えられています。

しかし使用されている昔の舗装材を混ぜて道路を修繕するため、ほかの方法より耐久性や品質が劣ります。
そのため、近年ではこの工法を行う業者は減りました。

切削オーバーレイの実施目安|道路の寿命を知り施工を

道路の寿命はおよそ10年程度です。
しかし、交通量やその地域の天候・自然災害の有無で道路の寿命は変わります。

 

舗装面の破損が激しいと、短時間・低コストで行える切削オーバーレイでの工事ができなくなるかもしれません。

大規模工事になる前に、道路にガタつきやクラック等の劣化徴候が見られたら、早めに舗装のし直しや修繕工事を検討しましょう。

まとめ

切削オーバーレイは道路舗装の延命修繕に対する工法のひとつで、切削とオーバーレイを1日で行う工事方法です。
古い舗装面を削り、新しいアスファルトで厚みをつけて道路に強度を出します。

 

1日で作業が終わるため比較的少ないコストで済み、騒音の少ない重機を利用して作業を行うので周辺住民に対する心配も減るでしょう。

 

アイズエンターテイメントは道路工事を専門に扱うプロ集団です。
千葉県近隣で道路や歩道、駐車場の舗装工事を検討している方は、ぜひご相談ください。

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